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抗生物質「コンベニア」について

第1回目、「金環食」、2回目、「金星の太陽面通過」と、動物病院ブログとしては開始当初から大きく逸脱しておりましたが、3回目にしてようやく本来の正常運転に戻させていただきます。
今回は優れた特徴を持つ抗生物質「コンベニア注」にまつわる話題です。

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「抗生物質」と聞いて何を思い浮かべますでしょうか?

抗生物質細菌などの微生物に原因する感染症を治療する薬のことです。数多くの医療用医薬品の中でも一般的に最もなじみのある薬ではないでしょうか。
お医者さんに行ったときに、じゃあ、抗生物質を出しときますから。。。と言われると何かそれでよくなったような?、安心感を感じる方も多いのでは?と想像します。

動物病院で行う医療行為において抗生物質は人間の医療と同じか、それ以上に抗生物質の使用が大きな割合を占めていると考えられます。

犬猫など動物ではその衛生環境がヒトよりも悪くなってしまうこと、ケガや自ら傷つけてしまう損傷の多さ故に化膿などを生じているる細菌感染症がとても多くみられます。
このため、とりあえず抗生物質という動物医療の悪癖や漫然とした使用の是非はおいておくとしても、近年、抗生物質の使用を極力控える傾向のある人間の医療よりもその使用頻度がずいぶんと高いように思います。

抗生物質は体内に入った後に微生物(主に細菌)をやっつけるという作用を発揮するわけですが、実は、そのためには体の中で「微生物を殺すだけの濃度」をクリアして、それを感染が問題なくなるまで保つということを何日も継続する必要があります。

とかく治療において特別視されるような印象を持つ抗生物質ではありますが、一回飲めばきれいさっぱり治ってしまうような魔法の薬などではなく、他の種類の薬と同様、指示通りに継続しなければ意味のない薬剤になってしまうのです。。

実はこうしたことを飲み薬で達成するのは意外に難しいことなのです。
病院抗生物質が出たんだけど、「ついつい飲み忘れてしまった」というのは誰しもほとんどが経験することですし、動物医療ではそれに加えて「嫌がって飲ませられない」、「飲んだ後に上手に吐いてしまう」などというやっかいな問題も避けて通ることはできません。

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前置きが長くなりましたが、今回は抗生物質の継続的な投与の難しさを解消する、ちょっと変わった抗生物質「コンベニア」のご紹介をしたいと思います。
この薬は2007年にかの有名な製薬会社、ファイザーから発売されて以来、そのユニークな特徴において「薬を飲ませられない」けれどどうしよう?、という動物医療に特有の強いニーズを解決いたしました。

このコンベニアですが、開発が難しいためか同じような後発薬品がまったく出る気配がありません。発売後かなり経過しましたが、いまだに細菌感染症におけるオンリーワンの座を守り続けている画期的な治療薬であり、動物病院にはなくてはならない薬の一つとなっております。
(現在、コンベニアの販売はファイザーからゾエティスに移管しております。)

「コンベニア」についてのメーカー情報はこちらをクリックしてください。

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「コンベニア」の主成分はセフォベシンという薬剤です。この薬剤はセファロスポリン系というごくありふれた抗生物質の種類に属し、人の医療でもこの系統の数多くの世代、多種類の薬物が使用されております。
画期的とは言ってもとりわけこのセフォベシンという抗生物質だけがその他に比べて特別によく効くというものではありません。

では、このコンベニアの何がユニークなのでしょうか?

それはこの薬剤の体内への残留時間が極めて長いことです。注射により一回投与すれば、その後2週間にわたって効果を持ち続け、その間、毎日同種の抗生物質を服用したのと同等または、それ以上の効果がみられるということなのです。

「患者さんは薬を本当に飲んでいるのだろうか?」ということを人の医療用語で服薬コンプライアンス(最近では服薬アドヒアランスというそうです。。。)が云々といいます

コンプライアンス?って、カタカナ英語の氾濫の実例みたいな用語は横に置いて、病院でもらった薬を飲まないというのは治療上の問題だけではなく、医療費の無駄という意味でも大きな問題を引き起こします。
人では自覚症状のない慢性疾患では指示どうりの服薬が約50%以下であるという惨憺たる報告があります。つまりこういった状況をコンプライアンスが低い、といいます。

動物医療ではしっかりした統計はないのですが、このコンプライアンスを下げる要因に動物側の「薬を飲ませられない」、というものが大きく関係しています。
動物病院を受診する熱心な飼い主さん達を見ると服薬をさせるという動機はやや強い傾向はありそうですが、どうしても薬を飲ませにくいとか飲まないというのは避けがたい現実ですから、実際のところは何とも言えません。。。

ちょっと横道に逸れましたが、この薬を飲ませられないけどなんとかならないか?というニーズに真正面から答えたのがこのコンベニアであると思います。
そういった服薬に関して一筋縄ではいかない動物を飼っていらっしゃる方には朗報なのは間違いありません。

発売当初は皮膚の主にブドウ球菌を中心とする細菌性皮膚感染症が適応でしたが、最近では細菌性膀胱炎や猫の口内炎などに適用が広がりつつあります。

投薬の時間に繰り広げられる動物たちとの駆け引きやバトルにお疲れの方、どうしても苦い抗生物質の投薬が難しい、という方は一度ご相談いただければと思います。

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文責:あいむ動物病院西船橋 病院長 井田 龍

2013.01.13

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