まだまだ肌寒い日が続く本日2月11日、千葉県船橋市では晴れやかな天気に恵まれて心地よい「建国記念日」を迎えました。
当院は2008年2月11日、「建国記念日」にその歩みをスタートさせました。
毎年やってくるこの祝日が「あいむ動物病院 西船橋」の一年の始まりと終わりを告げてくれます。「建国記念日」は、私たちにとっての「開院記念日」でもある特別な祝日です。
特に今年はその10回目の節目を迎えた感慨深い年に当たります。
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ここで、ちょっと話題が横道にそれますが、2月11日を「建国記念日」だというのは日常会話の表現上では間違っていないものの、この祝日の本来の意味からは誤りでもあります。
実はこの祝日の正式な呼び名は「建国記念の日」だそうですが、多くの方にとっては「建国記念日」じゃないの?という認識ではないでしょうか。
カレンダーには必ずそう書いてあるそうですので一度確認してみるといいかもしれません。
私自身、「建国記念日」が当院の「開院記念日」なんだよね、などという語呂合わせをしていたくらいですので知りませんでしたし、”の”がついているかどうかなんてまったく気づきもしませんでした。
日本人を40年以上やっているにもかかわらずです。。。(笑)
実はこの「建国記念の日」の、”の”が入ることよって、この祝日にまつわる”深い”意味が表現されているということらしいので「建国記念の日」について、ブログを書きついでにちょっと調べてみました。
「建国記念の日」は「国民の祝日に関する法律(通称は祝日法)」という法律に基づいています。昭和41年(1966)の法改正によって”建国をしのび、国を愛する心を養う日”として定められました。
祝日に指定されている2月11日は日本の初代天皇とされている神武(じんむ)天皇の即位日、紀元前660年1月1日(旧暦)を新暦に換算した日付だそうです。
この法律の制定以前、明治時代にはわが国には既に「紀元節」と呼ばれる建国を祝う祝日がありました。ところが、この紀元節は第二次世界大戦の敗戦後のGHQ統治下において、天皇制への求心力を奪う一連の流れの中で廃止されることとなります。
終戦から昭和41年に「建国記念の日」が国民の祝日とされるまで、随分と長い期間を要したのは、我が国の戦後を形づくってきたイデオロギーや政治的対立による紆余曲折があったためです。
いわゆる右派の推進勢力に対して、「紀元節」の復活に異議を唱える左派勢力などの反発、神武天皇の存在の真偽性や日本国の起源が歴史的に証明されていないという学問的な問題などが原因のようです。
結果的に、他国のように日付や由来の明確な「建国記念日」ではなく、いつどのように建国されたかどうかは不明だけれども、そこは曖昧なままにして”建国されたという事実を記念する日”という意味を込めて「建国記念の日」としたとのことですが。。。
おそらく、多くの方にはその意味合いの違いは???かもしれません。
不毛な論争を、結果的に”の”を付ける付けないという表現上の妥協により実質を変えずに解決したようにも見えるのですが、良くも悪くも我が国らしい既視感のある意思決定のプロセスの結果なのでしょう。
結局、”の”がついていることにそれほど深い意味はないんじゃないかと思うのですが。。。
まあ、こうした背景にはそもそも「日本」という国が太古の昔より根本から途絶えることがなかったために、国の成り立ちを明らかにするには神話のレベルにまで遡る必要があるということでもあるでしょう。
建国の過程や時期が確定できないほど長く続いている世界的に見ても稀な国ということですから、これはこれですごいことではあります。。。。
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このブログの趣旨はどこへやら、話があらぬ方向にそれてしまいました。
当院もまた、この国の建国を祝う日にスタートし、悠久の我が国の歩みには時間も、規模も遥かに及ばない塵以下分子レベルの存在ですが、それでも一年ずつその歴を重ねられることに感謝し、それを励みとしています。
現在に至るまでたくさんの飼い主様、地域の皆様、さまざまな関係者の方々に支えられてまいりました。今後も引き続き、多くの飼い主様やその家族の一員である動物達とのかかわりを持たせて頂くことができることと信じております。
スタッフも20名を超えるような動物病院としても大所帯になりましたが、常に初心を忘れずに今後も地域に必要とされる動物病院を目標にスタッフ一同、努力を重ねてまいりたいと考えております。
あいむ動物病院 西船橋
病院長 井田 龍
スタッフ一同