しっぽ

ハロウインですね

今年も早いもので残すところあと2ヶ月です。。。

あちらこちらで、年末の声がそこそこ聞こえてくるようになりました。

だいぶ秋も深まり、年末だな〜と感じ始める一連のイベントのスタートを飾るのがハロウィンになって久しいですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

まだ年末じゃないぞ、と感じられる向きも多いかもしれませんが、街に出ればハロウィン&クリスマス商戦が同居する当たり前の風景に、年末ボルテージは否応なく上がります。

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つい1ヶ月ちょっと前まで新型コロナウイルスによる”今そこにある脅威”があったことなど、考えられないくらいの平穏さで、緊張が拍子抜けして多くの方が街に戻り、あちこちで以前のような人混みが復活しているようです。

なんで新型コロナウイルスがこれだけ減ったのか?原因はよく分からないとのことですが、何はともあれ、この小康状態が定着してくれればいいですね。

早く普通のコロナウイルス性の風邪程度になってもらいたいものです。

ハロウィン当日は残念ながら小雨がパラつく生憎のどんよりした天気となりましたが、ハロウィンの仮装に興じる子供達が走り回っている、なんだかほっこりする光景に出くわしました。
こういう普通の生活が続くことが何よりの幸せなんだと、あらためて感じさせられた1日となりました。。。

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ところで、そもそもハロウィンとは何なのでしょう?

ハロウィンとは毎年10月31日に行われる、古代ケルト人の風習を起源とするお祭りのことです。
アイルランドなどのイギリス連邦とその植民地に色濃く残っており、もともとは”秋の収穫”を祝って”悪霊”を追い払うという宗教的な行事であったそうですが、現在ではハロウィン本場のアメリカ合衆国でも本来の意味合いはもはやなく、宗教性をなくした季節的イベントとして広まっているようです。

カボチャの中身をくりぬいた「ジャック・オー・ランタン」を飾ったり、子どもたちが魔女やお化けに仮装して近くの家々を訪れて、お菓子をもらったりする風習などが馴染み深いものとなっていますのはご存知の通り。

ところで、有名な合言葉の「トリック・オア・トリート」は実はさほど歴史のあるものではなく、ハロウィンを流行らそうというメディアや映画、企業などによる仕掛けだったそうです。
この魔法のような言葉に乗って、ハロウィンは1950年代にかけてアメリカ全土に広がっていったということです。

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だいたい20年前くらいには、ハロウィンはまだわが国には馴染みが薄く、一部を除いて日本人の関心はそれほどでもなかったと記憶しているのですが、ここ10年足らずの期間でその状況は大きく様変わりしました。この時期に街に出ればもはやハロウィン一色です。

いつのまにか日本人の意識の中でクリスマスやらバレンタイン、欧米人には意味不明なホワイトデーにも引けを取らない「和製イベント」に昇格してしまった感があります。

ちなみに、何年か前のものですがクリスマスの経済規模はおよそ7000億円、バレンタイン1200億円少々、ホワイトデーは思ったより規模が小さく500億円弱ということですが、実はすでにハロウィンホワイトデーを遠く抜き去り、バレンタインとほぼ同じレベルになっているそうです。
まあ、新型コロナウイルスの影響によりここ数年はこうしたイベント関連は落ち込んでしまいましたが。。。

何はともあれ、我が国ですっかりと定着したように見えるハロウィンですが、これは本場アメリカで行われたように、企業やメディアが主導するかたちで、日本では”秋の買い物商戦”や”商業的なイベント”、近年ではSNSなどを通じてビジネスの仕組みが先導して幅広い分野で盛り上げた成果なのでしょう。

江戸時代にできた「土用の丑の日」現代版みたいなもので、この類のことは古今東西、万国共通ということでしょうか。

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また、コスプレ大国の我が日本ではさらに転じて、ハロウィンの仮装という要素が一部で肥大化、過激化し、”夜中に奇抜な格好で街中でバカ騒ぎしても恥ずかしくないイベント”であると位置づけられて、あちこちで事件を巻き起こし社会問題化しました。
去年、今年と非常事態の中ですっかり鳴りを潜めてしまいましたが、ないならないで、こうした問題さえ懐かしく感じられます。。。

ハロウィンには可愛らしいキャラクターはじめとするSNS、イベント映えするようなコンテンツが盛りだくさん。老若男女、あらゆる層を巻き込んだ幅広いムーブメントとしては商業的に大成功を収めたのでしょうが、文化としてのお祭りとしてはまだまだ過渡期なのかもしれません。

本年度も、人々が新型コロナウイウルスの猛威による見えない恐怖に苛まれ、さまざまな事件、気象問題に至るまでニューノーマルを意識せざるを得ないようなネガティブなニュースが目白押しの世の中でした。

とにかく、ハロウィンイベントの短い期間にはそんなこと忘れてほっこりと楽しみものです。。。

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文責:あいむ動物病院 西船橋
   井田 龍

AIM ANIMAL HOSPITAL NISHIFUNABASHI
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