しっぽ

新しい看板

長らく当院の”顔”として働いてくれた、当院ロードサイドのオレンジの看板を新装いたしました。
下写真、旧来の看板は14号線を西船橋駅方面へのおびただしい数の車両に、長らく当院の存在をアピールし続けてくれた、いわば”影の立役者”とも言える存在でした。

補修を重ねつつ、雨の日も風の日も2008年の開業からの13年オーバーの5000日弱、気づけばあっという間です。。。

ロードサイド.JPG

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実は以前当ブログにも書いたのですが、経年劣化によりあちこちに出ていた傷みの補修を年初に行いました。
看板の交換も選択肢に上がりましたが、なかなかの作業量と試算コストにより棚上げになってしまった案件です。

>看板塗装工事を行いました

ついに看板を掛け替えるのかと、開業当初には想像さえもしなかったことすからその感慨はひとしおなのですが、たった数ヶ月で現実のものになろうとは。。。

実は看板の交換自体には医療機器の購入のような、何か新しいことが実現するというような”前のめり感”はなく、動物病院の投資としての優先順位は決して高くはありません。

また、何かを買うというよりは創作するという案件ですから、デザインどうする?、大きさは?から始まり、光源(LED or 蛍光灯)、看板の素材(手作業のカッティングシート or 機械任せのインクジェット印刷)などの長所短所の判断、診療しながらどうやるか問題など事前のすり合わせの課題がどっと出てきます。

そんな状況で最後に背中を押してくれる何かモチベーションが必要なのですが。。。(中略)さまざまな紆余曲折の結果、何はともあれ工事の運びとなりました。

leader_sagyouin_woman.png
さて、設置工事当日になりました。

これから撤去されるだろう看板には、風雨に刻まれ錆が浮いた塗装であるとか、動物病院名のある色褪せてひび割れたシートであるとか。。。普段なら全く気にならないようなそうした傷みのひとつひとつにさえ、哀愁というか何やらかけがえのないものを感じます。

もう少し補修を重ねて使ってやりたかったなあ、などと今更感のある思いに駆られましたがもう後戻りはできません。

設置工事は新しい看板の搬入で始まりました。

設置予定の看板は撤去する看板より上下に20cm大きく、幅2.7m、高さ2mですから重さは100kgは下らない?ようで、近くで見ると見上げるような大きさ。。。新旧合わせて見るとサイズアップ以上に薄い色調の効果で新しい看板の方がより大きく見えます。
看板をデザインする際にはイラストレーターやPDFのデータのやり取りをPC上で行うのですが、いざ出来上がってみるとディスプレイ上では表現できない迫力感で眼前に迫ってきます。

設置工事は1日弱の予定で始まりました。

当院は年中無休なので、昼までの診療で患者さんの少ない水曜日の午後に決行です。

看板1.jpeg

まずは、古い看板の撤去です。。。
大きなものですから撤去するのも大変な作業です。すぐ横が国道14号の歩道なので周りに注意を払いつつトラックの荷台へ少しづつ移動していきます。

近くを通る車の車窓からは、何やら物々しく?アトラクション的に見えるようで、時折信号待ちの車の中のドライバーさんや子供たちが興味深そうに見ていきます。

看板2.jpeg

撤去後の空いたスペースに新しい看板を設置していきます。普段この場所からは看板に邪魔されて見えない青い空にキレイな松林にレア感を感じたりなかなか新鮮な気分です。

看板設置の際は外すときよりも、ズレずに周りを傷つけないようテキパキ見えるのですが、かなりの神経を使う作業のようで、タイムラプスの動画で見たくなるような?感じで進んでいきます。とにかく定位置に収めるのが難しい作業のように見えました。

看板3.jpeg

上の看板の設置がそろそろ終盤に入りました。

この際に下の看板の付け替えも同時に行われています。看板の名前の入っているFFシートをズレないようぴっちりと引き伸ばして貼っていく作業はかなり見ものでした。
何かをキレイに貼るというのはとにかく難しい、特にこんなに大きなものをズレなく貼り付けていく作業はスゴイものだと感じさせられます。

看板5.jpeg

日没までもう少し。。。なんとか作業終了です。
電気的なチェックと撤収作業を済ませて気づけば日も暮れていました。

何やら胸にぐっとくるよう感覚とともに撤去された看板をひとりで見送りつつ、お別れの一枚。何やら古参のスタッフを見送るような心境だったのかもしれません。
ただただ、おつかれさま。と周りには誰もいないのに自然に口に出てしまいました。

たかが看板、されど看板というお話でした。。。

最後までお読みになっていただいてありがとうございます。

看板4.jpeg

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あいむ動物病院 西船橋
井田 龍

AIM ANIMAL HOSPITAL NISHIFUNABASHI
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