しっぽ

ハロウィンですね

患者様からハロウィンの華やかなアレンジメントを頂きました。オレンジ色のかぼちゃと黄色のバラがとても印象的です。。。
この場を借りまして、スタッフ一同より御礼申し上げます。
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ところで、そもそもハロウィンとはなんでしょう?

ハロウィンとは毎年10月31日に行われる、古代ケルト人の風習を起源とするお祭りのことです。
アイルランドなどのイギリス連邦とその植民地に色濃く残っており、もともとは”秋の収穫”を祝って”悪霊”を追い払うという宗教的な行事であったそうですが、現在ではハロウィン本場のアメリカ合衆国でも本来の意味合いはもはやなく、宗教性をなくした季節的イベントとして広まっているようです。

カボチャの中身をくりぬいた「ジャック・オー・ランタン」を飾ったり、子どもたちが魔女やお化けに仮装して近くの家々を訪れて、お菓子をもらったりする風習などが馴染み深いものとなっていますのはご存知の通り。

ところで、有名な合言葉の「トリック・オア・トリート」は実はさほど歴史のあるものではなく、ハロウィンを流行らそうというメディアや映画、企業などによる仕掛けだったそうです。
この魔法のような言葉に乗って、ハロウィンは1950年代にかけてアメリカ全土に広がっていったということです。

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だいたい20年前くらいには、ハロウィンはまだわが国には馴染みが薄く、一部を除いて日本人の関心はそれほどでもなかったと記憶しているのですが、ここ10年足らずの期間でその状況は大きく様変わりしました。この時期に街に出ればもはやハロウィン一色です。
いつのまにか日本人の意識の中でクリスマスやらバレンタイン、欧米人には意味不明なホワイトデーにも引けを取らない「和製イベント」に昇格してしまった感があります。

ちなみに、クリスマスの経済規模はおよそ7000億円、バレンタイン1200億円少々、ホワイトデーは思ったより規模が小さく500億円弱ということですが、実はすでにハロウィンホワイトデーを遠く抜き去り、バレンタインとほぼ同じレベルになっているそうです。これは驚きですね。

本場アメリカで行われたように、企業やメディアが主導するかたちで、日本では”秋の買い物商戦”や”商業的なイベント”、近年ではSNSなどを通じてビジネスの仕組みが先導して幅広い分野で盛り上げた成果なのかもしれません。
江戸時代にできた「土用の丑の日」現代版みたいなもので、この類のことは古今東西、万国共通ということでしょうか。

また、コスプレ大国の我が日本ではさらに転じて、ハロウィンの仮装という要素が一部で肥大化、過激化し、”夜中に奇抜な格好で街中でバカ騒ぎしても恥ずかしくないイベント”であると位置づけられて、あちこちで事件を巻き起こし社会問題にもなってしまいましたが。。。

それでも、ハロウィンには可愛らしいキャラクターはじめとするSNS、イベント映えするようなコンテンツが盛りだくさん。老若男女、あらゆる層を巻き込んだ幅広いムーブメントとしては商業的に大成功を収めたのでしょうが、文化としてのお祭りとしてはまだまだ過渡期なのかもしれません。

本年度もさまざまな事件から気象問題に至るまで、世知辛いニュースが目白押しの世の中ですので、ハロウィンイベントの短い期間にはそんなこと忘れてほっこりと楽しみものですね。。。

ハロウィーン2.JPG

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