しっぽ

老犬介護、悩むその前に ~

皆様、はじめまして。。。
老犬介護問題に日々取り組んでおります、本コラム担当の小泉と申します。
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私は以前、あいむ動物病院で動物看護師として働いていたこともあり、その縁あって、この度、老犬介護についてのコラムを書かせて頂くことになりました。
このコラムを通して、ワンちゃんの老いと楽しく向き合い、最後の最後までオーナー様もワンちゃんも笑顔でいられるように、お手伝いができたらと思っております。
 
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近年、「老犬介護」という言葉がメディアをはじめ、あちらこちらで聞かれるようになって参りました。
ところで、実際には一言で片づけられてしまう老犬介護ですが、
実際に携わっている当事者の方は気持ち的にもういっぱいいっぱい。余裕がなくなっている方が多いことも事実です。
「もう疲れた。」、「家に帰るのが辛い。」と思ってしまったり
介護者の方を見るにつけ、見るからに表情が暗かったり・・・。
こんなことを仕事柄、よく経験しております。
 
老犬介護で大変なこととして皆様からよくあがるものは、 要求吠え夜鳴き排泄 などの問題です。 特に夜鳴きに関しては、ご近所からクレームがきてしまう可能性もあり、思わぬトラブルにもなり得るため、かなりのストレスになります。
 
実は、こういった老犬介護で大変だと感じるようなことは、日々の生活や、又は若い頃からの生活習慣に原因があることが多いものなのです。 以下にその例を示します。
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・夜鳴き
 →ワンちゃんが夜型の生活になっていませんか?
・要求吠え
 →若い頃から「ご飯ちょーだい!」、「散歩行こう!」の要求に応えていませんか?
・排泄の為に一日何回も外へ出さなければならない。
 →「排泄は外で」という習慣にしていませんか?
   トイレは室内でも出来るようにした方が良いです!
・食事にムラがある
 →ご飯の食べが悪い時、すぐにトッピングを加えたり、
  代わりにおいしいおやつをあげたりしていませんか?
・頑固になり、触らせてくれない部分が増えた
 →ワンちゃんが嫌がると触るのをやめたり、ご機嫌をとっていませんか?
・一人で留守番させるのが心配でケージに入れてみたが、嫌がって鳴く
 →ケージ内=安心できる場所と認識させてあげましょう。
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子犬時のしつけで甘噛みしたら罰としてケージに入れて無視をすると書いてある本が見受けられますが、私は良くないと思っています。
皆さんは上で挙げたものに、何か心当たりはないでしょうか?
私自身がの経験ですが、一番初めに飼った子にほとんど当てはまっていたんです。
おかげで(?)介護がとても大変で、今こうして介護の職について、さらに勉強するきっかけにもなりました。
 
次回からのコラムでは、それぞれの対処法を詳しく載せていこうと思っていますが、 私が色々な子の介護をしていて思うのは、とにかく動物も人間も、お日様の光を浴びることはとても大事なことだということです。
特に朝日を浴びること。昼夜逆転している子は体内時計がリセットできるきっかけになるかもしれません!
 
介護はある日、突然始まるかもしれません。。。
 
少し早めに心の準備をして、ワンちゃんに、
「安心して年を重ねていいよ。」と言ってあげたいですね。
 

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小泉ひさの 
トリマー、動物看護師

AIM ANIMAL HOSPITAL NISHIFUNABASHI
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