【しつけ方教室 ABOUT DOGS】の佐々木 健太です。毎週金曜日の午前中、病院内で犬のしつけ方相談をお受けしております。
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なぜ犬が吠えたり、咬んだりするのかがわからないというよく相談を受けます。
そんな時、まずは犬の気持ちになって考えてみましょう!
いきなりそんなことを言われてもよくわからないですよね。
しつけ方インストラクターとしては、犬の気持ちを飼い主さんにお伝えした上で改善法を提案していきます。
でも、まずは自分でちょっとでも犬の気持ちを理解したい、そんなやさしい飼い主さんへ今回は些細な一つのヒントをお話します。
私達の気持ちは周りからの刺激によって大きく左右されます。
五感って覚えてますか?視覚や聴覚といったアレです。
視覚(目)、聴覚(耳)、嗅覚(鼻)、味覚(口)、触覚(肌など)
同じ人間でもこの感覚は人によって違います。
目がいい人や耳が聞こえにくい人など様々です。人間社会ではメガネや補聴器などを使って感覚を平均に近づけることによって快適に暮らすことが出来ています。
私達の世界は平均的なヒトが暮らしやすいように出来ています。
それでは、犬の世界ではどうでしょう。。。
耳の良い犬にとってはインターホンは音が大きすぎるのかもしれません。
壁に向かって吠えるのは幽霊の仕業ではなく、壁の先のエレベーターの音が気になるのかもしれません。
お散歩中は信号の色ではなく、素早く通りすぎようとする自転車やバイク、遥か上空を飛ぶ飛行機のエンジン音が気になっているのかもしれませんね。
においや音、見た目などが違うと犬に与える印象も驚くほど変わってきます。
要するに物事のとらえ方は人によって違うのと同じ以上に、人と犬とでは大きく違うということです。
犬は人間とはまったく違う感じ方の中でこの世界を生きています。
吠えや咬みが人にとっては理解不能、もしくはたいした事ないのになぜ!と思っている内容でも犬にとっては大きな意味があり、生活の一部を支える大きな習慣や欲求のあわわれなのかもしれません。
ダイエットの食事制限、禁酒や禁煙など好きなことや習慣になっていることを辞めるのは大変ですよね。
僕も辞めた方がいいことはわかっていても、体がいうことをきかないー!なんてことよくあります。
吠えや咬みなど反復して起こるような行動には理由があります。
その習慣化された行動を犬に対して自分の精神力で我慢しろっていうのはどれだけ酷な命令なんでしょう。
そんな原因でしつけで失敗することもあります。
犬だって無視されたり、嫌なことが起こったらやってはいけないことぐらい理解できます。
でもやめられないんです。
ダイエットには満腹感を引き出すような食品、禁酒や禁煙にはチューインガムなど人間だって必死に代わりの手を使いながら頑張っていますよね。
「やめろ!」ではなく「これをして気を紛らわしていてね」こんなトレーニングがあってもいいですね。
ちなみに今回お話した動物の種によって感覚世界が違うことを「環世界」といいます。ご興味のある方は調べて見ると面白いですよ。
Have a Dog time!
出張 犬のしつけ方教室
ABOUT DOGS 佐々木 健太
船橋市を中心に千葉県、東京都と広く活動中
080-2054-1231