しっぽ

トレーニングのための3つの数字

【しつけ方教室 ABOUT DOGS】の佐々木 健太です。毎週金曜日の午前中、病院内で犬のしつけ方相談をお受けしております。

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ドッグトレーニングではたくさんのことをわんちゃんに伝えていきますが、目標を達成するためにはこちらから話し続けて教えるではなかなかうまくいきません。

【言った】ではなく【伝わった】を意識することが大切です。

伝わったかどうかを知るためには普段わんちゃんがどのように考え、学習していくかを知ることがトレーニングを効果的に進めていくヒントになります。

 

今日は【2】【5】【120】とい3つの数字を紹介していきます。

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まずは、【2秒】。。。

新しく正しい行動を伝えている時は2秒以内にほめましょう。

直前でも、その後でも効果は薄くなってしまいます。

これは記憶の問題ではなく、2秒以内にほめることによって脳内に強く印象づけることが出来ると言われている為です。

 

そして、【5倍】。。。

わんちゃんの一生は短くほんのちょっとの時間でもとても長く感じています。

1秒は5秒、30秒は2分30秒、8時間なら40時間!

お留守番をさせる時、待てをかける時は考えてみてください。

なんでこんなちょっとした時間も待てないのではなく目の前で大好きな物や人がいるのに待つことはとても大変なことです。

それでもわんちゃんは待ってくれるので短い時間からはじめて、必ず最後には良いことが待っているようにしてあげましょう。

 

最後に【120秒】。。。

これは犬の短期記憶が維持できる平均時間です。

短期記憶とは電話番号を覚えたりと短い時間だけ覚えていて後々忘れてしまうような記憶のことをいいます。

120秒は分にすると2分です、短いなって思った方、人の平均時間は何秒だと思いますか?

実は、人の短期記憶はなんと20秒ちょっとと言われています。

ラットやチンパンジーなんかも同じく20秒前後です。

犬は短期記憶に優れているんです。もちろん個体差はあります。

僕なんて電話番号は5秒と覚えてられないですし、話しかけられようものなら一瞬でわからなくなってしまします。

この短期記憶の研究は2016年になってから発表された最新のものです。今までは犬なんて3歩歩いたら忘れてしまうなんて言われていた時期もありますよね。でも実際はわんちゃんの方が優れているんですよ。

ただその反面、その記憶を長期にするのは苦手な側面があるようです。

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以上のことから僕のおすすめのトレーニングのコツはこうです。

>>>期待する行動をしたら2秒以内にすぐほめる。

>>>そしてその記憶が消えてしまわないうちに繰り返し反復して経験させていく。

>>>待てやお留守番の練習も同様です。長い時間から始めてしまうと我慢できないですし、開始と終了の関係性がなかなか理解できません。短い時間で開始の後には必ず終了があることを教えてあげてから長くしていってください。

Have A Dog Tim

 

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出張 犬のしつけ方教室 

ABOUT DOGS 佐々木 健太 

船橋市を中心に千葉県、東京都と広く活動中

080-2054-1231

http://ab-dogs.com

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